ガーミン ForeAthlete220jとNike Runningアプリの精度比較をしてみた

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Garmin ForeAthlete 235J に買い替えました。

ガーミン ForeAthlete220jとNike Runningの精度を比べてみる

今回、先日購入したForeAthlete220j(フォアアスリート220j)と、iPhoneアプリであるNike Runningの情報を比較してみることにしました。
GPSから得られる情報がどれくらい異なるのか、かなり気になっていたので。
時計自体の感想は、こちらを合わせて参考にしていただければ。

さてさて、Nike Runningアプリが利用している位置情報のおおもとは、iPhoneが持っている位置機能です。
ですのでアプリの精度はiPhoneの位置情報機能の精度に依存しています。
iPhoneでは、現在地を、GPS信号に加えて、モバイルデータ通信やWiFiの電波などを利用して推測します。
GPSのみであればやや不安定になりがちな測位情報を、その他の電波も利用することで補完しかなりの精度で正確な位置を割り出してくれます。

一方、今回購入したGARMIN ForeAthlete 220Jは繰り返しになりますがGPS機器としてはかなり信頼の置けるメーカーであり、さらに日本独自の衛星「みちびき」を利用して、GPS情報を補助しています。
みちびきは、日本の天頂を通る軌道に乗っているため、通常のGPSで誤差が発生しやすい、あるいは測位できないビルの谷間や山間部といったところでも相当精度で現在位置を知ることができます。

今回は、
1.Nike Running(通信オフ、GPS情報のみ) vs. ForeAthlete 220J
2.Nike Running(通信オン) vs. ForeAthlete 220J
で比較してみることにしました。
通信オフというのは、SIMカードを抜いて、完全に通信ができない状態にしてGPSの情報だけでアプリを起動させ、記録します。通信オンというのは通常の状態。

ForeAthlete 220Jの位置情報の精度がどれくらい高いのかを知りたいので、
・数回の使用でForeAthlete 220Jのデータに大きなブレが生じないこと
・通信オンのiPhoneがForeAthlete 220Jの値と近いこと
が確認できればForeAthlete 220Jの位置情報の精度は信頼するに足る、と結論づけて概ね問題ないのではないかと思っています。

どちらの試行もとりあえず1度ずつ(今後もう少しデータは増やしてみたいとは思っていますが取り急ぎ)の2回。
走りだす瞬間に時計もアプリもスタートさせ、走り終えた瞬間にどちらも止めます。
走るコースは2回とも同じ、19キロのコースですが、信号待ちはストップせずに信号が青に変わるまで細かく行き来するため、総合距離はほんの少しだけ異なります。
前半9キロ強が登りがちで、後半は比較的下りの多いコースなので後半にペースが速くなります。

Nike Running(通信オフ、GPS情報のみ) vs. ForeAthlete 220J

結果の表は以下です。左がNike Runnningの結果、右がForeAthlete 220Jの結果です。あ、ちなみにGarminの方はご覧のとおり標高差なんかも表示されて見ていてなかなか楽しいです。
Nike Runningの結果ForeAthlete 220Jの結果

ForeAthlete 220Jの総合距離が19.07キロに対して、通信オフの総合距離は18.5キロ。600メートル近い差が生じています。途中のラップもかなり違います。
走っている感覚としては、ForeAthleteの方がしっくりきます。通信機能をオフにしたNike Runnningは、ペースに結構ムラが生じていますが、比較的イーブンに近いペースで走っているつもりですので。

Nike Running(通信オン) vs. ForeAthlete 220J

続いて別の日に同じコースを今度はiPhoneにきちんとSIMカードを挿し、通信できる状態にして記録したものとForeAthleteの結果がこちら。脚に少し疲労が残っている状態で走ったので、上の結果よりもペースは遅いです。
Nike Running2回目ForeAthlete 220J 2回目

ForeAthleteの総合距離が19.02キロメートルなのに対して、Nike Runningの総合距離は18.9キロメートル。差は100メートルほど。途中のラップも近しい感じになっています。Nikeの方は途中でキロ5分を超えてしまっているところがありますが、さすがにそこまでペースは落ちた感覚はないので、ラップについてはやっぱりForeAthleteの方が感覚的には近いかな、と思っています(そして当然いい方を信じたいという気持ちもありますし)。

ForeAthlete 220Jは2回ともほぼ同じ距離を出していて、安定しているな、と感じています。また、iPhoneの通信機能をオンにし、GPSの誤差を通信で補完することによりForeAthleteの数値に近づいたということは、それはすなわちForeAthleteの位置情報が正確であるということの傍証であると言っていいと思います。

というわけで、GARMIN ForeAthlete 220Jの位置情報はかなり正確で信頼に足るものであると言っていいのではないかと結論づけることといたしました。
やっぱり走っているときに手元で距離やペースがわかるというのは便利だし、なによりとても楽しいです。
これからも走る際の相棒として、大切にしてあげようと思います。

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