足底筋膜炎の発症
話は今年の初夏、柴又100kに向けた走り込みをしていた頃にさかのぼります。
毎週末、50キロ、60キロとそんなにランニングのスピードは上げないながらもかなりの距離を踏んでいました。
そしてある日ある時から、「なんとなく左足の足の裏が痛いような気がする」という違和感が。
とは言えそれは走れない、あるいは走るのがためらわれるほどの痛みではないし、何よりも間近に迫ったレースできちんと完走したいという思いから、そのまま練習を継続しました。
ちなみにその柴又100kは大撃沈、足の違和感は当日ももちろんありましたが、結局は足底とは全く関係のない理由で55キロリタイア。
レース後はほんのすこし休息を入れてトレーニングを再開するも、やっぱり改善せず、左足足底の違和感は消えない。
そんな中、目標を秋からのフルマラソンでのサブスリーに設定し、ペースを上げる練習をいれ始め、さらに月間400キロを超える距離を走っていたたものだから違和感は徐々に痛みへと変わり、9月に入る頃にははっきりとした痛みに。
ここで「あ、これやっぱり足底筋膜炎だ」と認識します。まあそれまでも気づかないふりしていただけでわかっていたんですけど。
ただ幸いだったのは、痛みに変わったと言ってもまったく走れないくらいの痛みではなく、走り出しやスピードを上げて踏み込んだときにピキッと痛むものの、いわゆる足底筋膜炎の中でも耐えられるレベル。
本当は完全に休んで治すのが一番なんだろうけど、ごまかしながらトレーニングを続けました。
そこからいよいよフルマラソンのシーズンを迎えたわけなのですが、もちろん足の状態は良くなっているわけはありません。
走れはするものの痛い状態のまま、2本のフルを走ります。
足底筋膜炎をストレッチで治療する
そして先日の奈良マラソンのあと、行きつけの整骨院の先生のところに行って足の状態を診てもらった際、
「足底の痛みは足の背面の固さも影響するよ。」
と言われ、そのときに使わせてもらったのがストレッチングボード。
乗ってみると、ふくらはぎからハムストリングスまでぐーっと伸びて痛気持ちいい。
3分ほど乗ってみると、足底はよくわからないけど、とにかく身体が軽くなった気がする。
これはいい、続けてみたいと思うも整体にそんなに足繁く通える時間も予算もない。
ネットでいろいろ調べると、シューズを変えたり、シューズのインソールを変えたりするという工夫をしている人も多かったけれど、
それらを試行錯誤する余裕もそんなにない。
というわけで、今日実際に効いた気がするこれ。似たようなものが市販されていないかしらと、ネットで
「ふくらはぎ ストレッチ 台」
とかで検索(そのときはストレッチングボードなんて名前は知らなかったので)してみると、
ありました。しかもそんなに高くない。
ということで早速購入。
使い方はとても簡単。
角度を調整できるので、一番心地よい(説明書には軽く痛いくらいの、と書いてありました)角度にセットして、乗るだけ。
台の上で膝を曲げたり前屈したりという便利な表などもついてきましたが、私は基本的に乗るだけ。
これを朝のランニングから帰ってきた後、出勤前の3分と、夜帰宅して寝る前の3分。4日間ほど続けました。
自分でも信じられないんですけど、足の裏の痛み、見事に引いていきました。
整骨院で使わせてもらったときと購入初日に使ったときは、ふくらはぎとハムストリングス、悲鳴をあげるくらい突っ張っていたんですが、使っているうちにこれらの筋肉が伸びていって、それに合わせるかのごとく足裏の痛みもすーっと。
あの違和感やら痛みの半年間は一体何だったのかっていうくらいあっという間の出来事でした。
昨日フル明け、ちょっと刺激を入れてみようかなと、200mのインターバルをやってみましたが、スピード出しても全然痛くない。心配なく踏み込める。
うわ、こんな感覚何ヶ月ぶりだろうと感動。
あとは脚の背面が伸びたお陰で、疲労の抜けが早くなりました。
これは別にこのボードのおかげというよりも、毎日ストレッチをしたことによる効果なのだと思いますが、基本朝のランニングが中心の生活だと、走り終わってから出勤までほとんど時間がないのでストレッチをおろそかにすることが多いんです。
なのでこのボードに3分乗るだけでいいというのは、無精で時間のない僕にはとてもぴったりでした。本当に時間がないときには歯磨きしながら乗ればいいし。
もちろん足底筋膜炎になる理由や痛む部位は様々なので、みんながみんなこのボードに乗れば治るということはないと思います。
私の場合は、ハムストリングスやふくらはぎといった足の背面側の筋肉の硬さによって引き起こされていたということで、効果ができめんだったという部分もあると思います。
ですので、私と同じように筋肉の固さが気になっていて、かつ足の裏に痛みを抱えていらっしゃる方にはぜひぜひ一度試してみていただきたいです。
直接痛みがなくなることはなくても、背面の筋肉の柔軟性を保つことは、走ることに対して決してマイナスにはならないと思いますので。
※2016/12/25追記
その後続けること1週間。ものの見事にランニング時の足底の痛みはなくなり、完治の運びとなりました。
もともと治りかけだったんじゃないの?とかそこまでひどくなかったんじゃないの?とかいろんな疑念はあるにはあるものの、この半年間一進一退のまま動かなかったことを思うと、やっぱりこのボードの役割は大きかったように思えます。
あとは正直なところ、理由なんてどうでもよくて走って痛みのない生活が戻ってきたことの喜びというのはランナーとしてこの上ないですよね。
ピンバック: 足底筋膜炎で大撃沈、第3回水戸黄門漫遊マラソン(2018/10/28) | The Brave Penguin Lab.
ピンバック: 長く苦しんだ足底筋膜炎がついに改善 | The Brave Penguin Lab.