前回:初サブスリーへの道のり③〜大まかな方針と夏のトレーニングから続く
キロ4分で20km、事前の目標の一つを無事に達成し自信を深めた10月。
いよいよサブスリーターゲットレースと位置づけていたシーズン緒戦、鹿児島県は出水市で行われる出水ツルマラソンが近づいていた頃。
実はキロ4分で20000m走をやった直後、足の甲を痛めてしまっていささかの練習強度ダウンを余儀なくされておりました。
おそらくペース走をやった際、靴ひもをきつめに縛ってしまっていたせいで甲の炎症が起こり、靴を履くと甲が痛むという症状。
私にとって足の甲は、昔中足骨の疲労骨折をやったという苦い経験もあり、すごく敏感になっている部位でもあります。
本来であれば10月23日のレースを見越してさらに走り込むべきところだったところが、この甲痛のために満足に走れない状況に陥ってしまいました。
結局20000m以上の距離を走ったのが、1ヶ月以上前に代々木公園の練習会に参加した30km走1回。
この時はキロ4分10〜4分のチームで参加させてもらうも、20キロ過ぎてまったく足が動かなくなり失速、最終的には平均キロ4分15秒という結果で終了と満足のいく結果ではありませんでした。
ただそれでもとにかく走れるようになって走ることが最も大事。
長い距離を避けつつ、なるべく体力は落ちないようにジョグでつなぎながら本番を迎えることに。
そして2016年10月23日の出水ツルマラソンを迎えます。
足の甲痛は直前にかなり休足したおかげで気にならない程度に回復。
ただし休足したせいで本番数週間前のいちばん大事な時期に走り込みができず、不安の残る状態でのレースとなりました。
それでももちろんサブスリーの意欲は衰えておらず、レース戦略は基本4分8秒。
とにかく4分8秒でおしていきながら、後半の落ち込みを最小限におさえてサブスリーを予定しておりました。
ツルマラソンは前半がかなりハードな上り基調。ただし15キロを過ぎたらラストまで概ね下り+平坦。
今の実力からすれば達成は十分可能なのではないかとかなり期待して臨みました。
レース当日は猛烈な雨。鹿児島にしては気温はかなり低め。
ただ、例年暑さとの戦いになり、やはり暑さはタイムに大敵、毎年そんなに速い優勝タイムにはならないのですが今年は別。
雨の寒ささえしのげればスピードに乗れるコンディション。
これはしっかりと記録出さにゃあと気を引き締めて走ります。
そして予定通り4分8秒くらいのペースを堅持。
前半の最難関の急峻な坂をうまくやりすごし、いいペースで下りへ。
このレースは八代海の海岸沿いを走るのですが、海岸沿いもそんなに風が強くなく絶好。
これは3時間切れるかなあと、ハーフを88分弱で通過。
そのままペースを維持しながら25キロ。
余裕度からしても、これはいけるかもと思った矢先、足に違和感。
痙攣の予兆です。
ただ、この時はまだ我慢できたので、とにかく我慢しながら足を前に進めます。
そして30km。2時間5分40秒。
残り12キロを55分弱で走ればサブスリー。これはいけるかも、と思っていたのですが。
30キロ過ぎた直後に、圧倒的痙攣到来。
立ち止まらないと歩くことすらままならない辛いやつ。
心肺はまだまだいけたのですが、足が限界だったようで。
一度立ち止まって、給水所のおばさんに水をいただき水分補給。
ストレッチをしてから再び走り出し、一度は4分10秒切るくらいのいいペースに戻すものの、35キロ過ぎで転倒レベルの痙攣再来。
この時点で終了でした。
もう歩くことしかできず、歩くことすらままならない。
結局、スピード的には十分力がついていたものの、フルを走る脚はできあがっていませんでした。
歩いたり走ったりを繰り返し、40キロ過ぎで無情にも3時間を超える。
ただこれ以上何をすることもできず、とにかく痙攣でフラフラしながらもゴールを目指します。
ゴールタイムは3時間8分。前回のはなももから記録更新はしましたが、はっきり言ってまったく嬉しくない。
うっすらと目に涙を浮かべながら、記録証をいただいて終了。
このレースから得た教訓は、スピードだけではサブスリーは叶わないということでした。
足を痛めたこともあり、今回は長い距離を踏むことが圧倒的に不足していました。
フルマラソンは、そんなに甘いものじゃありませんでした。
2,3日、床について思い出すたびに涙が出てくるくらい悔しかったのと、必ずや次の12月、奈良マラソンでリベンジを果たすことを心に誓いました。
初サブスリーへの道のり⑤〜距離を克服、まさかのハーフでの好走へ続く。
関連:
初サブスリーへの道のり①〜前提編
初サブスリーへの道のり②〜目指したきっかけ
初サブスリーへの道のり③〜大まかな方針と夏のトレーニング
初サブスリーへの道のり⑤〜距離を克服、まさかのハーフでの好走