いやあ、久々に辛い思いしました。
タイトルにも書きましたが、練馬こぶし、DNFです。
朝から3月らしからぬ寒い雨。
起床時から、なんとなくおかしかった。
5時にセットした目覚ましにも関わらず4時過ぎに目が覚める。
まあスタート8時だしまあいいかと、起きて朝ごはんを食べていたらお腹に違和感。
食事中にも関わらず、トイレ。
これだけであればまあいつものへたれメンタルからくる緊張とその症状かなって思うのですが。
5時半過ぎに家を出て、会場に向かうもまたトイレに行きたくなる。
このあたりでちょっと異変を感じ取ります。
お腹の調子、良くないわ、と。
途中の駅でさらにトイレ。
ただ、まあ出すものにも限界があるわけで出すものを全部出してしまえば、そしてそこから何も入れなければ大丈夫なはず。
お腹以外には体調には問題なさそうだし、走れるって思って会場到着。
7時ちょうど。レース60分前。
雨は小康状態になるも、気温は大変に低く。
カーフタイツにアームウォーマー、手袋と真冬のレースの装備をして、100均のかっぱ上下を着て荷物を預けます。
そして身体を温めるべくアップ開始。
いつもアップは心拍数をあげるためにそこそこペースを上げることにしています。
今日もまあまあのペースでアップをしているつもりだったのですが、時計を見ると全然スピード出ていない。
キロ4分30秒のつもりが、キロ5分。やっぱりなんだかおかしい。
それでもとりあえず2キロほど走って終了。
この時点で30分前。スタート地点に並びます。
練馬こぶしは出場者数自体5000人程度と小規模な上に、Aブロックにアサインされたのも100名程度。
30分前から並んでも2列目。
これはいい位置だとほくほくして待機していたのですが、この時点で更に異変。
右足のスネの全面。前脛骨筋?がなんとなく痛い。
張ってるような痛むような。
ただ、故障のような鋭い痛みではないので、走っている間に収まるかなあっていうくらいの感覚。
いずれにしろもうここまできちゃったし走らないわけにはいかない。
ゲスト解説の千葉ちゃん、ゲストランナーの谷川真理さん、藤原新さん、吉田香織さん、箱根路を走った順天堂大の選手の面々を見て感激しながらスタートを待ちます。
心配していたお腹はなんとか持ちそうだし、走れるかなって。
そして8時。いよいよスタート。
今回の目標は、キロ3分40を超えないこと。
それだけを目標にいけるだけいこうと思っていました。
2列目なのでスタートダッシュも余裕。
目の前に吉田選手がいたので、彼女につくことに。
彼女は去年もゲストランナーで、73分台で走っていたので今回もそれくらいのペースでいくのかと思って期待してつきました。
1キロの入りが3分43秒。
全然遅いペース。
吉田選手は去年ほどのペースではいかない模様。
そう、遅いペースのはずだったのが、辛い。
このペースなら全然いけると想定していたのに息があがる。
寒かったし身体が固いのかなって思って2キロ、3キロ走っていたのですが、楽にならない。
そして吉田選手はいつの間にか先に行ってしまい、彼女がペースを上げたのかと思っていたら、こちらのペースがだだ落ち。
4キロで早くもキロ4分まで落ちている。
何かが明らかにおかしい。
そして、右足の痛みが強くなっている。
それでもなんとかリカバーできるかもって走り、6キロ過ぎの下り坂を利用して、3分45秒前後のペースで走る集団に追いつく。
追いついたものの、辛い。
しかも足の痛みがさらに強く。
練馬こぶしのウリは、練馬区内の普段走れないようなコースを走れること。
今回は環八道路に加え、豊島園の中がコースになっていてとても楽しいコース設定。
ただその楽しいはずのコース設定、楽しくするために細かなカーブをたくさん作らざるを得なくなり、足が痛くなっている僕にとってはそれがとてもつらい。
カーブを曲がるたびに集団から離されていきます。
そして9キロ過ぎ。
これはもう無理だ、と覚悟を決めます。
無理に走りきって完全に体調をおかしく、あるいは完全に故障をしてしまうより、ここで辞めてしまう方がクレバーだと判断します。
そして10キロでコースを外れ、リタイアを告げます。
たくさんの方が応援してくれている中、そしてたくさんの後続のランナーに抜かれる中、半泣き状態でコースを外れます。
たかだか20キロちょいの距離を走りきれないなんてって思うと、悲しくて仕方なかった。
この大会、本当にボランティアの方々が良くしてくれて、コースを外れた瞬間、係の方が救護所に連れて行ってくださいます。
救護所で少し暖をとらせていただいたあと、収容車を待つよりも自力で戻ったほうが早いかもと言われ、自力で戻ることを選択します。
大丈夫ですか?って心配されながら、緊急時用の銀色のシートを頂いて、それを羽織って歩いて会場に戻ることにします。
シートである程度保温できているとは言え、ランパンランシャツ。そして歩き。
今日の一番の地獄はここでした。
ほとんど人のいない住宅地を薄着で銀色のシートをまとったおじさんが凍えながらとぼとぼと歩く。
周りから見ても異様だったろうし、僕は僕で寒くて気を失いそう。
それでもこれ以上足を痛めたくないから走るわけにもいかない。とぼとぼとスタート地点を目指します。
40分ほど歩いたでしょうか。ようやく会場に戻り、半泣きで荷物を受け取ります。
会場はもう結構な人が無事に完走して、完走証やら完走タオルやらを受け取っています。
でも今回は、どうしようもなかった。
悔しいけど、どうしようもなかったです。
先々週のはなももが調子良かっただけに、無調整とは言えそこそこの記録を出せるんじゃないかと思っていました。
そんなに甘くないです。
現役の時にも経験しましたが、記録が伸びているときほど、危ないんですよね。
辛いけど、しょうがないです。
これが今シーズンラストレースでした。
冴えない結果になってしまいましたが、天国も地獄も経験できたのはいい経験だったのかもしれません。
そして調子を悪くしてしまったのは、ここでいったん休めよっていう啓示なのかもしれません。
ここで無理したところで直近で重要なレースはありません。
4月以降にトラックの記録会申し込んでいるけど。
それは本当に練習の一環ですし。
シーズンの区切りということもあるし、いったん休養をいれようと思いながら帰宅。
そうと決まればもう自暴自棄。
昼は大好きな惣菜パン、大好きなホイップあんぱんを大量に買ってビール片手に全部堪能。
食事の後は昼間っからウイスキーもロックであおって、気絶するように昼寝。
起きたらもう夜。
夜は夜でビール片手に酢豚とロールケーキ。
完全に回路がおかしくなってます。
今日は写真をとる気力ももうないし、多分写真で記録したら後で見返してへこむだけなので写真には残しません。
でも、とにかく、今日のところは休みます。
いま、リンパが腫れていて、少し熱が出ていて。
これが朝からの不調なのか、それとも寒い中歩いた結果なのかはわからないのだけれども。
そしてスネの筋の痛みは収まってきたもののまだなんか怪しい感じだし。
折しも不惑の誕生日まであと1週間。
一旦いろいろリセットしてから、またスタートを切るのでもいいかなって思っています。