2018年10月28日、第3回水戸黄門漫遊マラソンに参加してきました。レースの1週間前から、ここ数ヶ月にわたって悩まされつつもなんとかやりくりしてきた足底筋膜炎の痛みが悪化して歩いていてもじっとしていても痛いという最悪の状態になる中、いざマラソン本番となったらなんとかなるだろうと臨んだものの当然のことながらなんともならず、2時間51分と全く振るわない結果で終了いたしました。以下、詳細レポートです。
足底筋膜炎を長く患う
今年の春くらいからでしょうか。走り出しになんとなく左足の足裏が痛くなる症状が出始めたのは。
ちょうど踵のふもとあたりから土踏まずのあたりが引っ張られるような痛み。
そして走っていないときに、ふとしたタイミングで足裏にピリッと電気を流したように走る痛み。
典型的な足底筋膜炎の症状。
ただ、走り出して100mもすると痛みは気にならなくなっていたので、ごくごく軽いものでそのうち良くなるだろうと考え、大したケアもせずに過ごしてきました。
それが春を過ぎ夏を迎え夏を終えようとする頃になっても、やっぱり走り出しが痛い。
そしてその走り出しの痛みが徐々に強くなってきている気がしてきました。
ただもうこれが足底筋膜炎の面倒なところなのですが、それでも走り出してしばらくすると楽になって普通に練習できちゃうんですよ。
だからもうそういう状態に慣れてしまったというか、そういうものだと思いこむようになってしまったというか。
そんなこんなで大したケアもしなくなってしまっておりました。
レース1週間前に悪化
状況が大きく変化したのが、水戸1週間前。
ラストの調整練習でスピードを上げて走った後くらいから、歩くときに踵をつくだけで痛むような状態になってしまいました。
走っている最中は大丈夫だったんですけどね。
もうびっこを引いて歩くくらいの痛み。
それでも、今までの経験から、すぐに痛みも引いてまた翌日には「いつもの」足底筋膜炎に戻るだろうと思っておりました。
しかし、今回は違いました。
翌朝疲労抜きに軽くジョグを開始してみると、足の裏が激痛。
100m我慢しても、500m我慢しても、ずっと激痛。
痛みが消えない。
さすがに疲労やダメージが蓄積しすぎたかと考え、その翌日は完全休養。
なるべく足をつかわないように。
それでも引いた痛みはほんの少し。歩くのが少し楽になったくらいで、走り出すと激痛。
レースを前にして、にっちもさっちもいかなくなってしまいました。
こんなんでフルマラソンを走れるのかという不安。
付け焼き刃の対策
ストレッチングボードで足裏関連の筋肉を緩める
ただ、ここまできてレースを回避するのも嫌だと思い、そして足底筋膜炎は「炎」とついてはいるものの、痛みの本体は炎症そのものよりも、足底に関連する筋肉のこわばりなどから発生する痛みであることが多いので、とにかく筋肉を緩めることで痛みの軽減を図りました。
まずは今更ながらにケア。
前回足底筋膜炎を患ったときに導入したストレッチングボードをひっぱりだし、ひたすら乗る。
これはやっぱり効く。ストレッチングボードに乗ってふくらはぎの筋肉を伸ばした後は明らかに痛みは軽減されます。
関連:ストレッチングボードのストレッチで足底筋膜炎が改善
ストレッチングボードを利用して特に身体の後ろ側の筋肉を伸ばしてゆるめることに注力しました。
痛くないように走るためのシューズの導入
今回とにかく一番痛かったのは、着地する瞬間、かかとが地面に近づく瞬間。
要は着地する際に足首が背屈する程度が大きければ大きいほど痛くなる。レース用の薄底シューズが最悪に痛い。
逆にフォアフットをサポートしてくれるような厚底シューズだと痛みは弱まる。
本当はレース用にAdizero Takumi Sen Boostを履こうと思っていたのだけれども、このギリギリのタイミングでナイキのズームフライフライニットを購入。
金で解決を図ります。
実際に試し履きしてみると、うん、かなりマシ。
痛いは痛いけど、我慢すれば走れそう。
あとは足底筋膜炎用のテーピングを施し、当日まで足の裏を揉むだけ揉み、痛みが引きますようにって寝る前にお祈りをしながら当日を迎えることにしました。
レース当日
レース当日の天気は晴れ。気温は15℃ちょいと若干高いけど、風もなく台風も来ず、秋マラソンとしてはかなりいいコンディション。
仲間と合流して、軽くアップ。
足底は、痛いけどなんとか走れそう。
20分くらい前にスタート地点へ行くと、7〜8列目くらい。
スタート前まで、ゲストランナーの谷口浩美さん、増田明美さん、平塚潤さんなどが面白いトークを繰り広げてくれていたけど、あまに耳に入らずとにかく痛みがこれ以上強くならないことを祈る。
そして9時きっかりにスタート。
うん。痛い。痛い痛い。
でも走れる。なんとか走れる。
スタートの混雑をかき分け、若干スピードを上げて最初の1キロが3分30秒くらい。
これくらいの出力だと絶好調に痛い。
その後ペースをやや落として、3分40秒前後くらいで走る集団に入る。
とても痛いのだけれども、ペースが安定してリズムにある程度乗ってしまうと、痛みを予期できるせいもあるのか少し楽に走れる。
最初の5キロが18分30秒。次の5キロが18分26秒。いい感じ。
そしてズームフライ、踵の保護はもちろん、これくらいのペースでリズムに乗って走るときにとても心地良く感じる。
そして15キロ。この5キロが18分51秒。
少しペース落ちたものの、まあ集団に入っているので安心して連れて行ってもらおう。少なくともハーフまではこの集団でいようと。
そう思っていた18キロ付近で激痛到来。
走りながら「うっわ、痛っ」って思わず声に出るほど。
痛い。参った。
とりあえずスローダウン。少し落としていたら良くなるかな。良くなったらまたペース上げればいいかなって思ったものの、全然良くならない。
かなり落としたので、20キロまでの5キロが20分30秒。18キロまで3分40秒ペースで走っていたので相当落とした。
それでもだめ。全然。
そこからはキロ4を越えるペース。これが限界。これ以上上げると痛すぎて声がでる。
そして水戸のコース、地図や案内で見るとほぼフラットに見えるんだけど、ゆるやかなアップダウンが実は結構多くて。
上りはいいんだけど、下りが痛い。
2倍痛い。
ブレーキかけても痛いし、重力に任せても痛い。
地獄。
30キロの通過が1時間57分ちょい。貯金ずいぶん使っちゃったなとかそういうことを思う前にとにかく痛い。
今が何分でもいいからとにかくゴールして止まりたい。その一心。
その後千波湖に入って抜けて、大きな道路に戻って大きなトンネルくぐって。
ずっと痛みで喘ぎながら、そこかしこで盛大に声援をおくってくれる人たちが本当にありがたいなあと思いながら、すでにキロ4分30秒を超えてしまいながらもひたすらゴールへ向かう。
40キロ通過が2時間41分。せめて50分は切れるかとかそういうプライドもどうでもよかった。ゴールして止まりたい。
そしてラスト1キロ。
水戸黄門名物のラストの激坂。思わず笑う。そしてほとんど歩くようなペースになるけど、歩いたら多分このままゴールまで歩いてしまうと思ったからせめて走る姿勢だけは保つ。
這うように坂を登りきり、いよいよゴール。
ゴールタイムは2時間51分47秒。
5キロごとのラップは
18:30-18:26-18:51-20:30-20:35-20:32-21:25-22:17-10:38
でした。
痛かった。泣くほど痛かった。
ほんっと痛かった。
痛みを甘く見てはいけないって今回ほど強く思った日はありませんでした。
とにかく回復させないと、次に間に合わないなあと思いながらとぼとぼと帰宅。
今回の教訓
足底筋膜炎はなめちゃいけない。
以上、第3回水戸黄門漫遊マラソンのレポートでした。
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